2206 シートヒーター

UAZ-2206のシートヒーターのオプション価格が未定でしたが、決まりました。

フロント2席:66,000円(税込)
全席(7席):242,000円(税込)
いずれも新車オーダー時の価格になります。

※JUBILEE、EXPEDITIONは、フロントシートヒーター標準装備

 

さて、ここからは余談です。

今から45年前、UAZはプロトタイプの”UAZ-452AS”を寒冷地で走行テストを行いました。テストが行われた場所はヤクート(元ロシアのサハ共和国)。ヤクートには1月の平均気温が-40度になるヤクーツク、”寒極”と呼ばれる南極を除く世界の都市で史上最低気温を観測したオイミャコン、ベルホヤンスクなど、名だたる極寒地域が存在します。オイミャコンでの史上最低気温は-71.2℃。ファイザー社の新型コロナワクチンを保管する超低温冷凍庫と同じくらいです。

そんなヤクートのどこかで約1ヶ月半の期間行われた寒冷地走行テスト。気温-40度~-50度と極寒の中を約12,000kmの距離を走行したそうですが。因みに日本での観測史上最も低い気温を記録したのは、北海道旭川の-41度なので、日本国内でこの環境でテストを行うことはほぼ不可能。

流石にマイナス50度となるとUAZですらそのままの仕様では厳しいので、UAZ-452ASは全体をポリウレタンで断熱、2バッテリー、二重ガラス、強化ヒーターを装備した特別寒冷地仕様になっていました。加えてエンジンを切った状態でも作動するヒーターも装備していたそうです。

当時-50度の環境で普通の乗用車に乗ることは生死に関わる問題でした。UAZ-452ASは外気温-50度の中、車内の温度は30度をキープしていたそうです。このUAZ-452ASは主に救急車に使われていたらしく、市販はされていませんでした。